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5.アウトの方法

アウトすると言っても様々な状態が考えられ、一概に一体何が「(スケール)アウト」というのか?実を言うとわからない。
ここでは、調性感やいわゆるスケールから逸脱したアプローチを「アウトする」と定義付け、その手法を紹介したい。
ちなみに筆者は、これらの方法でアドリブソロをとっても、自身でアウトしてる感覚は無くなってしまった。
最近、矢堀孝一氏がアウトに特化した教則本を出しているので、そちらの方も興味深い。(まだ読んでませんが)
ここでは、私が実際に使う方法のみを提示していきます。

1
スーパーインポーズ
まずどのような状態がアウトしているのか、考えてみよう。
CM7
がなっている時にDb音を強拍に使えば、誰もが外れていると感じるサウンドになると思います。
このようにバックのコードがトニックで安定してる時に、LCC(リディアンクロマチックコンセプト)で示されたような、不安定な音を使うと外れている(アウトしている)サウンドになります。
しかし、やみくもに不安定な音(ノート)を使ったりしても、サウンドしにくく、メロディとして成立しない場合が多い。
そこで違うコード進行を想定して、フレーズを入れることを「スーパーインポーズ」という

CM7
  |Am7  | これを
G7  CM7
E7  Am7 |     だと思って弾く

また
Am7  |  D7  | 
を |
Bbm7 Eb7 |Am7 D7  |
 というのも考えられる
これはハービーハンコックが枯葉のソロを半音上から始めたのが最初だと聞いたことがあるが、真偽は定かでない笑

さらに発展させると
Fm7      |Bb7    |EbM7  |
 を
Bb  D7 |G  Bb7| EbM7 |
 と弾くこともできる。
これはジョンコルトレーンの「Giant steps」、通称コルトレーンチェンジである。
これもスーパーインポーズとして使うことができる。

2
コンスタンスファンクション
こちらは、ある音列を一定の距離でずらしていく方法である。


同一音列がある種の統一感を持ち、きれいにアウトしていくことができる。
ギター向きのフレーズであるが、マイケルブレッカーなどが得意としていた。